はなれ古舎

先日の木曜日の夜、作業のために夜中から明け方にかけて、はなれ古舎で残業。

いつもなら、僕がはなれ古舎にいる時は、｢夜遊び｣を終えたﾐﾔｺさんが帰って来るはずが、その日は帰らずじまい。

でもまぁ、夏場は外で寝てるみたいだし、朝(というか昼前)ご飯には帰って来るだろうと思い、一度朝6時に帰宅して、11時前に再び、はなれ古舎の開店準備のために出勤。

いつもならこの時間には、店の前でご飯をもらうｽﾀﾝﾊﾞｲをしているﾐﾔｺさんの姿が、今日は見当たらない。

前にも一度だけ、朝から姿を見せない日がありましたが、その時はお昼前には何食わぬ顔して現れたので、今日も心配しながらも待ってみましたが、夕方になっても姿を見せない。

こんな事は、今までに一度も無いのに…。

普段から自由に外を出歩かせている分、それなりに危険に遭遇する率も高いのは当然の事。

｢最悪の事態｣がﾐﾔｺさんの身に起きたかもしれない…という心の準備をしかけた頃、はなれ古舎の裏手から、猫の鳴き声が！

ﾐﾔｺさんの声とは違うような!?と思いつつも、見に行ってみると、屋根の上にﾐﾔｺさんの姿が！

だけど普段とは違う、警戒した鳴き声で、なかなか降りてこようとしない。

ようやく降りてきた姿は、毛並みはボサボサで、手足やお腹には、赤茶色のｼﾐがべったり。

もしかして

｢血ぃ!?｣


やっぱりどこかで、事故やｹｶﾞに遭い、やっとの思いでｺｺまで帰ってきたのかもしれない！

と思い、恐る恐るﾐﾔｺさんの体を調べてみましたが、どうやらｹｶﾞではなさそう。

では、この汚れは何だ!?

と思い、顔を近づけてみると…


｢く、くさい!!｣


この臭いは、魚釣りの時に、魚を集めるために撒く｢ﾏｷｴ｣と呼ばれるｵｷｱﾐの臭いだ!!

嫌がるﾐﾔｺさんを、無理矢理濡れたﾀｵﾙで拭くと、小魚の鱗のようなものまで。



こんな山の中で、なぜこのような事態になったのかは、謎のままですが、ﾐﾔｺさんの様子からして、何かしらのﾊﾌﾟﾆﾝｸﾞに遭遇したのは、間違いなさそう。

でも、ﾐﾔｺさんが無事に帰って来てくれた事に安心しました！

今日(日曜)の時点で、ﾐﾔｺさんに黄色く残った｢ｵｷｱﾐ染み｣は、脇の下と脚の裏のみで、｢ｵｷｱﾐ臭｣もだいぶ薄まり、

いつもの落ち着きを取り戻しています！